映画『ペンギン・ハイウェイ』のアオヤマくんはどんなふうにノートを使いこなしているか(1)
こんにちは、あなたの街の文系男子、トム・ヤムクンです。
僕の好きな映画のひとつに森見登美彦原作の『ペンギン・ハイウェイ』があります(というか原作からしておすすめです)
『ペンギン・ハイウェイ』とは
頭がよく大人びた小学生「アオヤマくん」が、自らの住む新興住宅地にあらわれたペンギンの謎、そして彼の憧れの歯科衛生士(?)である「お姉さん」の謎を解いていく一風変わったファンタジー作品です。
ところで、モレスキンを論じる文脈でよく「このモレスキンは『アメリ』とか『ダ・ヴィンチ・コード』とかのいろんな映画にも登場するんだぜ」という話題が出ます。
この『ペンギン・ハイウェイ』では主人公のアオヤマくんがモレスキン風の手帳とか、多くのノートを使って彼の「研究」を記録している様が描かれます。
今回は、この作品に描かれるノート類のシーンを洗い出しながら、彼がどのようにノートを使っているのか、というお話をしたいと思います。
アオヤマくんのノートの使い方
ツバメノートとモレスキン
まず冒頭のシーンで早くもノート類がひととおり登場。アオヤマくんの日記の体をかりた独白から、彼の一風かわった感じを垣間見ることができます。
そしてここで物語のヒロインでありキーパーソンである「お姉さん」も彼のノートに書かれた研究対象として登場。非常に純粋に、そして一途におっぱいに向き合うその姿勢には同じ男として敬意を覚えます。
さて、アオヤマくんがいったいどのブランドのノートを使っているのか、という問題ですが、ひとまず外観やサイズ感、机の棚に置かれた同種のノートのカラーバリエーションから、おそらくモレスキンであるとしておきましょう。
モレスキンは似た形のノートがたくさん作られていますが、彼はオーソドックスなものを好みそうですし。
さて、ここで早くも彼のノートの使い方のスタイルがおぼろげながらわかってきました。
彼が学校に持っていくのはモレスキンだけです。ツバメノートについては自室で書いています。そして、このくだりのラストで新しいツバメノートを「ペンギン・ハイウェイ」研究(突如、出現したペンギンの謎を解くための彼の研究)専用のノートとしました。
このことから、
・赤いモレスキンラージは常に持ち歩き、考えを整理したり、記録をとったりするのに使う
・ツバメノートは家(自室)でのみ使い、自分の「研究」のテーマごとに分けている。
おそらく、モレスキンラージにかいたことを清書的にまとめたり、より長く残すための記録用として使っているものと思われます。
それにしても、好きな女性に話すことをわざわざノートに書いてリストアップするとは、可愛いこと限りないですね。
また、ツバメノートにタイトルとして書かれているもののうち、「郵便」についてだけはこのあとの本編で触れられることは(おそらく)ありません。
いっとき研究しつくして、その後、彼が興味をなくしてしまったテーマなのでしょうか。
このあと物語のストーリーをおさらいしながら、彼のノートの使い方について考察していきたいと思います。
この作品にはかなり劣りますが、僕も自分で小説書いてますのでぜひお読みください。
トム・ヤムクンでした。
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