手帳を分けたい問題

こんにちは、あなたの街の文系男子、トム・ヤムクンです。

今日は「仕事とプライベートとで手帳を分けるかどうか」という問題について考えてみたいと思います。

まずこの問題はなんなのか、ということなのですが、「仕事用とプライベート用、2冊の手帳を持つのか、あるいは1冊に両方の内容を書くのか」という問題です。

手帳関連のトピックを読んでいると一度はこの種の議論を目にしますし、自分自身がこの問題についてなやんだことがある、という人も多いのではないでしょうか?

この問題の本質は、いったいどういうところにあるのでしょう?

   

その目的

精神衛生

そもそも、どうして人は身体が1つしかないのに仕事のスケジュールとプライベートのスケジュールを分けたがるのか?

その原因のひとつが精神衛生の問題であることは否定しがたいでしょう。

要するに「せっかくプライベートの予定や、休日を楽しんでいるのに、ふとスケジュールをのぞいたときに『定例会議』とか『部長と面談』とかいう言葉が目に入るだけで楽しい気分がぶち壊しになる」ということです。

 

互いにとって互いがノイズ

また、同じことは「プライベートの予定に関する記述が仕事中に目に入る」ことでも起こりえます。仕事が終わるまではこれはノイズでしかないのです。

このように、プライベートの予定と仕事の予定は、互いが互いを邪魔し合うという、いわばライバル関係にあるわけですね。

 

どうすれば仲良くできる?

彼らが土手で殴り合いのケンカをしたり、スポーツで競ったり、恋の鞘あてをしたりしながら揺るぎない友情を築いていってくれれば言うことはないのですが、我々はそんなのを悠長に待っているわけにもいきませんので、積極的にこの状況を解決する法法を模索することにしましょう。

   

分けることのメリットとデメリット

メリット

上記の問題が解決されそうなもっとも安易で簡単な方法こそ、みなさんがやっている「プライベートと仕事のスケジュール帳を分ける」というものです。要するに腐ったミカンと新鮮なミカンを別々にしてしまおうという、武田鉄矢さんがもっとも嫌うであろう方法ですね。

これをやると、たしかに互いにノイズになる、ということはなくなります。

 

デメリット

しかし当然ながらこれは「ダブルブッキングの危険」というデメリットももたらします。

いちいち2冊の手帳を確認するのはどうしても面倒くさくなってしまうため、プライベートの予定が入っているところに仕事の予定を入れて友達に謝り倒すことになったり、仕事の予定が入っているところにプライベートの予定を入れて上司に怒られたりするわけです(上司に怒られた挙げ句に仕事の予定を動かせるならまだいいですが、たいていはプライベートの予定を犠牲にして、友達にも怒られるハメになります)

このジレンマ、いったいどうすれば解決できるのでしょう?

   

解決法

切り替え表示のできるデジタルのカレンダーを活用する

一方を完全にデジタルにし、Googleカレンダーなどで切り替え表示にできるようにするというのは、両者のいいとこどりができる最も簡単な方法かもしれません。

Googleカレンダーはカテゴリごとに表示/非表示を選択できるので、ひとつのアカウントで仕事の予定とプライベートの予定を分けて管理することができるわけです。

もちろんダブルブッキングを防ぐために、両方を同時に表示することも簡単にできます。

 

互いの領域を区切った上で2冊持つ

「9時から仕事」「5時からプライベート」「21時からまた仕事」という複雑な予定が、しかもコンスタントにではなく日ごとに違ったないようと時間設定で襲ってくるとしたらもう逃げ場はありません。

でも、毎日9時から21時までは仕事、その他はプライベート、ときっちり分かれているのであれば、2冊のスケジュール帳を持つことにはそれほど躊躇しなくていいのかもしれません。

なぜなら、それぞれのスケジュール帳で、仕事スケジュールのプライベート部分(21時〜翌9時)を、また、プライベートスケジュールの仕事部分(9時から21時)を、斜線などで塞げばよいだけだからです。

仕事とプライベートのカレンダーを分けたうえで完全に「平日21 時以降はプライベート」と決め、互いにその領域以外には、基本的に予定を入れないようにすしましょう。どうしてもの場合だけ、その領域をはみ出していいことにし、そのような予定がある週に関してはくれぐれも即時の転記と念入りなチェックをおこないましょう。

上記2種の対策のうちどちらかをご自分の仕事やその他の制約条件に応じて選べば、どちらの予定もきっちりコントロールできるはずです。

トム・ヤムクンでした。

トム・ヤムクン

ライフハックと手帳を駆使して作家を目指している人。得意分野は手帳と日本史。Twitterアカウント:@tomyumkung01 ※このブログはAmazon.co.jpアソシエイトに参加しています。