OneNoteとEvernoteの使い分け
みなさんこんにちは。あなたの街の文系男子、トム・ヤムクンでございます。
今日はOneNoteシリーズがいよいよ佳境。メモアプリのもうひとつの雄であるEvernoteとの使い分けについてお話ししていきます。
ふたつのツールのそもそもの違い
EvernoteとOneNote、どのように使い分けるべきか
そもそも「使い分けずにどちらかに統一すればいい」という人もいるでしょう。実際、それで済んでいる場合も多いと思います。
しかし、それは実にもったいない。とくにいまEvernoteの有料プランに加入している人にとっては、おいそれと解約するわけにいかない、という事情もありますよね。
このようなさまざまな事情から、ぜひぜひOneNoteとEvernoteを的確に使い分けていただきたいのです。
OneNoteとEvernoteの得意分野の違い
そもそもOneNoteとEvernoteは別のツールである以上、得意分野も違います。
OneNoteは ノートブック>セクション>ページ の3階層構造によって、整理・分類が非常に得意です。
Evernoteはこのような明確な階層構造による分類はできません。タグによって階層を儲けることもあるていどはできますが、ノートブックによる階層は2段階です。
Evernoteは「検索するための方法」を多く用意してくれるツールといえます。OneNoteはそのかわりに、「そのノートがある場所」をきちんと用意しているのです。
「電話やネット、来店など多くの方法で注文できるがどこに店舗があるのかはわからない老舗のレストラン」がEvernoteだとすると、OneNoteは「駅前にある、という信頼感が半端なく高いが、お店に行かないと商品を買えないコンビニ」のような感じでしょうか。
両者の「容量に関する設計思想」の違い
しかし、容量はOneDrive全体で5GBであり、たとえばここに「一生分のすべてのデータを投げ込んでおく」という従来のEvernoteばりの使い方はどう考えたって無理があります。
1TBが使えるようになる有料プランもありますが、Evernoteの有料プランと比べると年額で2倍以上の出費が必要のようで、ハードルが高いことは間違いありません。
対して、Evernoteは1ヶ月あたりのアップロード容量に上限がありますが、データの総量に制限はありません。
無料プランは毎月60MBしかアップロードできませんが、これでさえ、日記やリンクなどのみを「細く長く」データをアップロードし続けるにはたいへん便利なのです。そして有料プランにした場合は、毎月なんと10GBものアップロード容量を得ることができます。
EvernoteとOneNoteはこう使い分けよう
便利な使い分け方
OneNoteは分類が得意でEvernoteは蓄積が得意。
このように考えてみると「使用中の情報はOneNote、同種の情報が膨大にあるものや、使用済みのものはEvernote」という使い方が便利なのではないでしょうか?
ひとまずinboxをOneNoteに置く
また、情報のinboxをOneNoteにする、というのがこの方式のポイントです。デジタルデータの入り口をOneNote1箇所にする、デジタルでメモをとったりwebサイトをクリップしたりする場合も、OneNoteの「既定のノートブック」をそれにあてるのです。
ひとまず使うものはonenote上の分類に従って分類、使わないものはEvernoteへ。
そのうえで、まだ実行していない計画や、いま気になっていることに関する調べ物、今月の家計簿、などはOneNoteで分類しつつ収納して便利に取り出せるようにしておき、
あきらかに使わないもの、使い終わったものはEvernoteに入れましょう。
OneNoteにEvernoteからのリンクを貼る
「使いたいけど数や量が多いもの」はどうするか?
ただ、この使い方で問題が起こるのが、「明らかに近々、使うけれど、容量が大きかったり、同種の情報があまりにも多くある」という場合です。
こういった場合はどうすればいいのでしょうか?
OneNoteにリンクを貼って収納
容量や数が大きいものはEvernoteに入れたうえでOneNoteへリンクする、というのがそのひとつの解決法ではないかと思います。
Evernoteはノートのリンクを簡単に取得でき、それを他のアプリにも貼ることができます。
これによって、まるでonenoteを擬似的にEvernoteの上位機関であるかのように使うことができるのです。どういうことかといえば、
従来のOneNoteでは
ノートブック>セクション>ノート
Evernoteでは
スタック>ノートブック>ノート
という階層構造が用意されていましたが、これを
OneNoteのノートブック>OneNoteのセクション>OneNoteのノート>Evernoteのノート
という、4階層を実現することができるのです。
これほどの階層が必要になることはまれでしょうが、しかし、「意外と多くの情報量が必要になってしまったプロジェクト」などはありえると思いますので、こういった場合には便利なのではないでしょうか。
みなさんもぜひ自分だけの「OneNoteとEvernoteの合わせ技」を開発してみてください。
トム・ヤムクンでした。