複数種類の手帳をミックス トム・ヤムクンのいま使っている手帳システム
みなさんこんにちは。あなたの街の文系男子、トム・ヤムクンです。
今日は、いままさに僕が使っている手帳システムについてお話ししていきます。
手帳システムとは
「手帳システム」は、複数の手帳、あるいはノートやデジタル情報ツールなどを一括で運用する、知的生産の仕組みのことです。
手帳は、単体で使ってももちろんいいのですが、人によっては複数の種類のものをそれぞれ専用の用途を与えて使い、相互に補完することでより効果的な使い方ができることがあります。
この複数の、連動して効果をもたらす手帳の総体を「手帳システム」と言います。紛らわしいですが「システム手帳」ではありません。あれは単なる手帳の種類の名前です。
たとえば美崎栄一郎氏は、その著書のなかでスケジュール、メモ帳、母艦ノートの3冊を使い分けるシステムを提唱しています。
僕はこれまでこのブログで、モレスキン・ラージサイズの偽物(笑)、トラベラーズノート・レギュラーサイズ、トラベラーズノート・パスポートサイズ、そしてリヒトラブ・アクアドロップスなどの多くの種類の手帳を紹介してきましたが、今回は、それらをどう連動させて使っているのか、というお話です。
現状の手帳システム――その全貌
僕の現状の手帳システムを図にすると以下のようになります。
その詳細
この新しい手帳システムは、
・inbox
・スケジュール帳
・プロジェクトノート
を軸に据えています。
運用としては以下の流れでおこなっています。
タスクとなるべきおもな情報をまずinboxのシステム手帳に書く↓その内容をプロジェクトノートに入れて「プロジェクト」とする↓それらを適切なサイズの(すなわち、実行可能なサイズの)大きさのタスクに分ける↓それぞれを実行する日を決めてスケジュール帳に書き込む↓実行する
また、このほかにこの手帳システムでは、
Evernote→ひとまずは使わない情報の墓場(笑)トラベラーズノート・レギュラーサイズ→さまざまな場面で参考にすべきノウハウが詰まった、分野別のノート
を使っているのですが、今回はより利用頻度の高い3種類の手帳を解説していきます。
inbox(リヒトラブ・アクアドロップス ミニ6穴サイズ 白)
思いついたことやメモ、そして、人と話をしたときのノートや、なにか契約をする際にきいた話などは、ひとまずここに書きます。
本当はここにモレスキンなどの綴じ手帳を使いたいところなのですが、まとまった内容を何ページ分も、このノートからほかのノートに転記するのはさすがに手間であるため、スケジュール用のノートと同じ「ミニ6穴サイズ」のシステム手帳を使う、というこだわりがあるのです。こうすれば、ある特定の日にリマインドしたいノートなども、その日付のところに物理的にそのページをはさんでおくことで忘れなくなります。
システム手帳のリフィルなら、スキャンするときにも便利ですしね。
プロジェクトノート(トラベラーズノート・パスポートサイズ)
このプロジェクトノートは、トラベラーズノート・パスポートサイズに挟んでいる3つのノートのうちのひとつです。
プロジェクトノートは、プロジェクト(=複数のタスクを含んだまとまり。 例:「確定申告をする」という「プロジェクト」には、「国税庁のHPを開く」「レシートの内容を計算する」などの「タスク」が含まれます)を書き、その内容をタスクに分解することがおもな役割。
たとえばinboxに「新しいシャツを買う」という内容を書いたとします。そのままでは実行できないため、このプロジェクトノートの新たなページに移して、同じページに「自分のサイズを調べる」「買う店を決める」「いつ買いに行くか決める」「だいたいのデザインの方向性を決める」などのタスクを書き込んでいくわけです。
そして、それぞれのタスクはスケジュールの適切な日のページに配置されるか、スケジュール帳の「コンテクストページ」に配置され、実行されるのを待つことになります。
スケジュール帳(リヒトラブ・アクアドロップス ミニ6穴サイズ 青)
このスケジュール帳も、ミニ6穴サイズのシステム手帳を採用しています。そのページ構成としては、
・スケジュールページ
→スケジュールを日付ごとに書く
・コンテクストノ-ト
→プロジェクトノートのタスクを、それが実行できる場面ごとに分けて書き写す。(「家でやる」「スマホでやる」「考える」「いつかやる」など)
がおもなものです。
スケジュールページには、アポイントメントや仕事の予定、そして、その日に実施したいタスクなどを書いていきます。1日に2ページ(見開き1画面)を採用して、けっこう細かく書き込んでいくのが僕のスタイルです。
これをシステム手帳にしたのは、綴じ手帳だと1ヶ月に1度ていど、あらたなものに引き継がなければならず、それが面倒だからです。
また、なにかについてのノートやメモを書いたら、それが次回、必要になる日のところにはさんでおける、というのも気に入っているポイントです。
そして、コンテクストノートは厳密には、以下のカテゴリに分かれています。
・家でやる・調べる・ネット・スマホ・いつかやる・読む・考える・買い物・習慣化
これを、それぞれの場面でチェックしては、実施できるものから実施していく、ということになります。
目下の悩みとしては、やはり多くの種類の手帳を扱っていること、システム手帳という差し替え可能なものを使用しているため、ちょいちょい「あのメモ、どこへやったっけ?」というシチュエーションが生じてしまうことです。
手帳システムは生き物。社会システムと同じで、完成はありません。
たぶん近々、ここで紹介した内容もアップデートしてまた皆様のお目にかけることになると思います。
トム・ヤムクンでした。
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