旧日本軍が考えた 割り込み仕事に有効なタスク管理大作戦
どうしても残業が増えてしまう
割り込み仕事への殺意
こんにちは、あなたの街の文系男子、トム・ヤムクンです。
ちゃんと1日の予定を決めて仕事をしているのに、結局割り込み仕事が多くなって予定通りに仕事が進まない、ということはないでしょうか?
1週間の大半をそのようなスタイルで仕事せざるを得なくなっているなら、対策が必要かと思います。
そこで、かつて日本海軍が構想していた「漸減邀撃作戦」をもとに、割り込み仕事を防ぎ、タスク管理をより効率的にする方法を考えてみましょう。
漸減邀撃作戦とは
まず読み方が難しい
漸減邀撃作戦――これは「ざんげん/ぜんげん ようげき さくせん」と読みます。まったく字面からなんのことやら想像できませんね(汗)
旧日本軍が太平洋戦争で使おうとした
これは日本が太平洋戦争を戦う際に立案された作戦で、
「まともにやってもアメリカには勝てないので、太平洋を敵が進攻してくるのをあえて待ち構えながら、その間に順次、攻撃して敵艦隊の戦力を減らし、こちらに着く頃に疲弊しきった敵艦隊をやっつけよう」
という発想からきています。
幻に終わる
山本五十六が「真珠湾攻撃」により「むしろ初期段階で強烈なパンチをお見舞いしに出かけて行こう」という短期決戦的な戦略を採用したため、この構想は幻になりました。
また、「そもそも敵の進攻してくるルートを把握していなければこちらの艦隊を集結させられず、各個撃破されるだけなので現実的ではない」という理由もあったようです。
しかし、タスク管理に悩む現代人こそ、この「漸減邀撃作戦」を復活させるべきなのではないでしょうか。
これをタスク管理に活用しよう
どう活用するのか
この、読み方さえもわからないような歴史上の小ネタを、どうやってタスク管理に利用するのか?
僕の考えた方法は以下です。
・そもそもミスやタスクの発生を防ぐ方策を実施しておく
・発生したミス・タスクは大問題ならないうちに迎撃(対処)しておく
・こうすると発生する割り込み仕事の数は少なくなるので、限られた時間やスキルでも対処できるようになり、スケジュールに響くのを最小限に抑えられる。
例:(全顧客に連絡しないと、クレームになりそうな問題があるが、かといってその全員に電話をかけているような時間はないとき)
・ひとまず全顧客にメールで伝達すべき内容を伝える。アンケートっぽい形式にしておくことで返信を促す
・返信のなかった顧客だけに電話をかけて、伝えるべき内容を伝達する。当然ながら電話が必要な数は、全員に電話するより減らせる。
・すると、「情報伝達しなかったことにより起こるクレーム」は、「メールに返信がなく、なおかつ電話も通じなかった人」からしか起こり得ないので、起こった少数のクレームに対処するだけで事足りる。リソースをそこに集中できるため、適切な対処ができる。

リソースを効果的に節約
つまり、いきなり「がんばって顧客全員に電話しよう」ではなく、「メールに返信のなかった人だけ電話しよう」というワンクッションをはさむことで、全体的に割かなくてはいけないリソースをカットしているのです。
これを活用する意義
割くエネルギーを減らせる
メリットはそのほかにもあります。それは、「完全ではないアプローチも活用できる」ということです。
電話より確実性が低いメールも使える
通常、エンドユーザーの顧客にメールをしても返答が得られる確率は電話に比べて低いでしょう。だからこういった重要な事態には「メールという選択肢」は早いうちに排除されます。
しかし、このタスク処理における「漸減邀撃作戦」であれば、最初の「できるたけ面倒なタスクは減らす段階(敵を壊滅させないまでも、できる限りその戦力を減らす段階)」にあっては有効な武器となるのです。
タスクをやってもやっても割り込み仕事に台無しにされてしまう、という方はぜひお試しください。
トム・ヤムクンでした。