大変なタスク一度にやるか細切れにやるか
みなさんこんにちは、あなたの街の文系男子、トム・ヤムクンです。
今日はタスク管理の際にありがちな問題――すなわち、「まとめてやるか、ちょっとずつやるか問題」を取り扱ってみたいと思います。
夏休みの宿題を「まとめてやるのではなく ちょっとずつやった方が楽だよ」と8月25日頃に親から言われた経験はないでしょうか。まあ確かに、夏休みの最後の数日間に大半の宿題を片付けることほど、精神的なエネルギーを使うことはないですよね。
しかし大人になるにつれ、「面倒くさい事は求めてやった方が楽だな」という経験をした方も多いでしょう。つまるところ、我々の多くはこの2種類の経験を両方、しているはずです。まとめてやらないほうがいいことと、やったほうがいいこと――その境目はどこにあるのでしょうか? そしてそれを、どのように見分けたらよいのでしょうか?
実は2種類ある「大変なこと」
「準備に時間がかかること」はまとめてやった方が楽
「まとめてやった方が楽なこと」の代表格は買い物ではないでしょうか。
たとえば、「毎日仕事帰りに食パンを一袋ずつ買ってくる」のと、「週末に 一度だけスーパーでパン5袋をまとめて買ってくること」どちらが楽なのか想像してみてください。
明らかに後者ですよね。
どうして「まとめておこなった方が楽」なのかと言うと、買い物そのものではなくスーパーマーケットに行くことに時間と労力を取られるからです。
買い物という、目的の達成に直結する行動より、その準備であるスーパーマーケットへの移動が大変であること。
あるいはそれほど遠い場所にいなくても毎日そこに足を運ぶのが億劫であること――どうやらこのへんが、「買い物は細切れにやると面倒」であることの理由なのではないでしょうか。
「そのタスクそのものに時間がかかること」は継続的にやった方がいい
一方、「継続的にやることで負担が軽減できること」の代表格は確定申告ではないでしょうか。
完全に僕の偏見なのですが、確定申告を一度でも自分でしたことがある方ならお分かりでしょう。
1年分のレシートを財布の中や引き出しの奥からかき集め、その金額全てを足していったり、あるいは項目別に振り分けたりする、というのは結構な手間です――休日を何日ぶんもそれに費やしているという方もいるのではないでしょうか。
でも確定申告にまつわる作業を「1年のあいだに少しずつ」やっておけば、2月3月にかかるあの労力はかなり軽減されることが、容易に想像つきますよね。
まあ、そのようにご立派な決意をして新年度に臨んでも、5月6月あたりでサボり始めてしまうのですが……
このように確定申告は継続的にやった方が楽であることの代表格であると言えます。なぜか。
確定申告の核である「レシートの集計作業」や「計算」そのものに手間がかかるのであって、パソコンを出したり、Excel を開いたり、とかいった作業はそれほど手間ではないからです。
逆に、非常に立ち上がりの遅いパソコンで、立ち上げるまでに1時間かかっているのであればその限りではありませんが、その場合は還付金でぜひともパソコンを新調すべきでしょう。
大事なのはこれを見極めることです
まとめると、
●準備に時間がかかることはまとめておこなった方が楽で、
●その作業そのものに継続的に時間と労力を取られるのであれば、少しずつやった方が楽
だということができると思われます。
何度も言うようにこれはあくまで僕の偏見なのですが、ただ、この考え方に立てば、
あるタスクに時間がかかるのは
・「準備に時間がかかっている」のか、
・「そのタスクの核心部分に時間がかかっているのか」
を見極めることで、それにどう対処するかということがおのずから明らかになってくるのではないでしょうか。
以上、まとめてやった方が楽なタスクと、少しずつやった方が楽なタスクの違いについてお話ししました。
みなさんもぜひこれをご自身のタスク管理に応用してみてください。
トムヤムクンでした。