休みが取れたので旅に出てみた(3) 津軽海峡渡海と青春18きっぷ編

この旅、最大の難所に到達!

こんにちは、あなたの街にふらっと現れるかもしれない旅する文系男子、トム・ヤムクンです。

僕は今、「青春18きっぷ」というJRのお得なきっぷを使って北日本を縦断する旅をしています。

これが非常にお得である、ということは、使ったことのない方でもなんとなく知っているでしょう。

しかし、お得であると同時に、使い方が非常に面倒くさくもあるので、注意が必要です。

その面倒臭さが存分に発揮されるのが、今回、僕の通る「東北ー北海道ルート」です。

青春18きっぷとは何ぞや?

1.「青春18きっぷ」はJRの乗り放題きっぷです

これに関しては知っている方も多いと思いますが、端的に言えば、JR在来線の1日乗り放題チケットだと思ってください。
JRの在来線の電車ならどの路線でも、これを利用して乗ることができます。
特急列車や新幹線には、一部の特例を除いて乗ることができません。

2.「5日分」がセットです。

この青春18きっぷは、5日分がセットになって販売されています。
しかし、5日連続の旅行でしか利用できないのか、というとそうではなく、使用可能期間内であれば、そのうちの連続した5日間でも、互いに離れた合計5日でも、自由なペースで利用してよい、というのがポイントです。
あるいは、同一の区間の列車を同時に利用する複数の人が、1枚の青春18きっぷを分け合って利用していただくこともできます。
ちなみに、ここで言う「1日分」というのは、「ある日の最初にこのチケットを使って電車に乗ったタイミングから、次の午前0時まで」ということです。
しかし、午前0時になった瞬間に電車に乗車中だった、ということもありえますので、その場合は「午前0時を過ぎたタイミングの、次に到着する駅まで」ということになっています。

青春18きっぷの面倒くさいポイント

で、このきっぷのどこがどう面倒くさいかというと、理由は以下です。

●JRの在来線しか使えない

(→新幹線などに頼らずに旅の計画を立てなくてはいけない、そしてもちろん、移動に膨大な時間がかかる)

●しかし、一部、他社の鉄道や新幹線、JRのバスが使える場合もある

(そのため、「あらゆるJR在来線以外の路線のうちどの路線が使えるか」ということを把握しておかないと使いこなせないことがある)
このように、注意すべきポイントがいくつかあるんですね。

北海道に渡る際の特殊ルール

そして、この青春18きっぷには本州から北海道に渡る際、数多くの例外ルールが設けられています。
(あくまで僕の解釈です。実際に使う場合は必ずJR東日本の公式サイトで厳密なルールをお確かめの上、購入してください)

1.このルールって、ざっくり言うとどういうこと?

1-1.東北地方でJRの在来線が走っておらず、「青い森鉄道線」のみが走っている箇所があるが、この区間のうち、一部は「青春18きっぷ」だけで通過できる
1-2.「北海道新幹線オプション券」を使えば、北海道新幹線に乗ることで北海道にも「青春18きっぷ」を使って行ける
1-3.木古内駅~五稜郭駅まではJRではなく「道南いさりび鉄道線」が走っているが、これも、「青春18きっぷ」に「北海道新幹線オプション券」をプラスすることで行ける

ここでは、特に1-2.と1-3.のみに絞ってお話しします。

本州(青森)から北海道に渡る鉄道は新幹線と私鉄しかありません。具体的な区間は

奥津軽いまべつ~木古内(新幹線)
木古内~函館~五稜郭(道南いさりび鉄道)

です。この区間では本来、この青春18きっぷは使えません。

「えー、そんなのやだ、お得に北海道に行きたい」という方のために存在するのがこの「青春18きっぷ 北海道新幹線オプション券」です。
以下の2点を満たすことで、この区間を青春18きっぷを利用して通ることができます。

1-3-1.2300円(2018年3月現在)を支払って「北海道新幹線オプション券」を購入する
1-3-2.同時に、その日に有効な「青春18きっぷ」を所持している

つまり、追加料金を支払えば本来無理な区間も「青春18きっぷ」で通してあげますよ、ということです。


ちなみに乗り換え時間が長いことが多いので、携帯できる食料を忘れずに!
食事を買える場所があるとは限りませんよ。

2.具体的に、北海道に行くならどうすればいいの? (標準的なプラン)

盛岡から五稜郭(函館近くの有名な史跡のある駅)に行く」という想定で考えてみましょう。
※あくまで一例ですが、たいてい、このルートを通ることになると思われます。

盛岡→目時(いわて銀河鉄道線)△
目時→八戸(青い森鉄道線)△
八戸→青森(青い森鉄道線)▲
青森→津軽二股(JR津軽線)
津軽二股→奥津軽いまべつ(徒歩 ※両駅の建物はつながっており、数分で着きます)
奥津軽いまべつ→木古内(北海道新幹線)★
木古内→五稜郭(道南いさりび鉄道線)★

【各記号の意味】

△は、ほぼ必ず通ることになる区間であるものの、JR在来線以外の路線であるため、別に運賃を支払って乗車しなくてはなりません。
▲は、本来は他社の路線であるものの、「青春18きっぷ」のみで利用することができる区間です。(ただし、途中下車ができるのは八戸、野辺地、青森の3駅のみ。「青春18きっぷ」を利用してJRの在来線を使う場合は、基本的に途中下車ができます)
★のついた2区間は、「青春18きっぷ」のみでは乗ることができませんが、「北海道新幹線オプション券」を購入することで、乗ることができるようになる、ということです

3.もっとお得にできないの? (盛岡~八戸で新幹線をあえてつかうPLAN)

しかし、このプランには以下のような問題点があります。
3-1.さきほどの乗り換え行程のうち
盛岡→目時(いわて銀河鉄道線)△
目時→八戸(青い森鉄道線)△
に関しては、どうしても「青春18きっぷ」は使えず、別料金を支払わなくてはならない。
3-2.このあたりの区間は列車の本数が少なく、乗り継ぎが難しいところが多い
たとえば、木古内の時刻表を見ると、列車が走っているのはだいたい1時間に1本です。そして最終列車は20時台。
このことは非常に重要です。「青春18きっぷ」を使用して旅をすると在来線のみを使うため、どうしても時間がかかりがち。

盛岡から五稜郭なんて、ほぼ1日がかりです。そんな中で1本、電車を乗り逃したら、0時(青春18きっぷが利用できる制限時間)までに目的地に着かないかもしれません。

最悪、宿泊施設が1件もないような場所で立ち往生し、駅前で死にそうになりながら始発を待つ、ということにもなりかねないわけです。在来線でありながら、同時に12時がデッドラインのシンデレラ・エクスプレスでもあるわけですね(うまい)。

さて、そこでご提案したいのが、「あえて盛岡→八戸間で新幹線を使う」というプランです。
※この発想そのものは僕のオリジナルではなく、以下のサイトで述べられていたものを参考にさせていただきました。ありがとうございます。

【盛岡~八戸~青森】青春18きっぷで青い森鉄道に乗れるの?

ここでは、この件について詳しく説明していきたいと思います。

4.あえて一部で別料金を払って新幹線に乗るプラン

これは、盛岡→八戸間で、あえて別料金を支払って新幹線に乗ろう、というのがその趣旨です。
さきほどの乗り換え手順をこのプランに従って書き換えると、以下のようになります。
盛岡→目時(いわて銀河鉄道線)△ 盛岡→八戸(東北新幹線)△
目時→八戸(青い森鉄道線)△
八戸→青森(青い森鉄道線)▲
青森→津軽二股(JR津軽線)
津軽二股→奥津軽いまべつ(徒歩 ※両駅の建物はつながっており、数分で着きます)
奥津軽いまべつ→木古内(北海道新幹線)★
木古内→五稜郭(道南いさりび鉄道線)★
△→別料金が必要
▲→他社線だが別料金不要
★→「北海道新幹線オプション券」が必要

 

 

4-1そのメリットは?

新幹線を使うと、当然ながらこの区間が非常に早く移動できます。

そのため3-2.でお話しした「列車の本数が少なくて乗り継ぎが難しく、0時を過ぎるまでに目的地に着けないリスクもある」という点をカバーすることができるわけです。

しかし、新幹線を使うことによる余計な出費は当然、気になりますよね。
大丈夫。なんと、数百円しか変わらないのです。

そもそも、この区間だけは3-1.に書いたように18きっぷだけでは通ることができません。「青春18きっぷ」を「持っていたとしても」、どのみち別料金がかかるのです(3000円プラスアルファ)。

では、この盛岡→八戸の区間を「いわて銀河鉄道線+青い森鉄道線」から「東北新幹線」に変えるといくらかかるか、というと、なんと3500円ちょっとなのです(乗車券+特急券のみ。すなわち座席指定しない場合の話ですよ)
ということは、なんと、新幹線に変えても、数百円プラスするだけで以下のメリットが得られることになります。

4-1-1.広い座席を利用できる(あくまでも座席に空きがあった場合のみ)
4-1-2.ケータイなどの充電もできる(あくまでも座席に空きがあった場合のみ)
4-1-3.これが最大のメリットといえるのですが、新幹線で非常に早く八戸に到着することができるため、3-2.のデメリットを見事に吸収し、本数の少ない道南いさりび鉄道線に、余裕を持って乗ることができるようになるのです。

はじめから終電を狙って行くのと、「コレを逃してもまだ次に乗れる」状態で行くのとでは、心の余裕が違いますよね。

あえて新幹線を使おう!

そういうわけで、青春18きっぷユーザーの皆様は、盛岡→八戸の区間だけはあえて新幹線を使うことで(もう一度いいますが金額はたいして変わりません)、北海道への旅がかなりラクに、早くなることうけあいです。ぜひお試しください。
トム・ヤムクンでした!

トム・ヤムクン

ライフハックと手帳を駆使して作家を目指している人。得意分野は手帳と日本史。Twitterアカウント:@tomyumkung01 ※このブログはAmazon.co.jpアソシエイトに参加しています。