休みが取れたので旅に出てみた(2) 気仙沼編
みなさんこんにちは、北日本縦断中のトム・ヤムクンです。
この旅の2日め、僕は気仙沼を訪れました。
この日は3月11日。もちろんこのタイミングに行ったのは狙ってのことです。14時46分に町を歩いていたのですが、車屋さんの従業員たちが総出で、そして、そのへんを歩いていた地元の人も立ち止まって、犠牲者の方々に黙祷をささげていたのが印象的でした。
さて、今日はこの気仙沼への旅で見かけた、ちょっと変わった光景をご覧いただきたいと思います。
これは仙台から気仙沼に向かう途中のバスの画像です。
分かりづらいのですが、このバス、踏切を通っているんですね。
線路を走るバス
「踏切を通るのが珍しいとか、なにを言ってるんだか。どんな車でも踏切は通るでしょ」とお思いでしょう。――たしかにそのとおり。ただ、踏切は道路と線路の交わるところなわけですが、このバスは道路のほうではなく、線路を通っているんです。
そう、このバスは、かつて線路が敷かれていたところを道路にして、そこを通っているわけですね。(ただし全路線の一部)
どうしてそんなことをしているのかといえば、もちろん東日本大震災が原因です。気仙沼線のうち、損傷を受けたりして電車が通れなくなった区間で、代わりにバスを走らせている、というわけなのです(前谷地-気仙沼間)
鉄道ファン必見、かも
おそらくいつかは鉄道が復旧するでしょうから、ある意味、今しか見られない珍しい光景かもしれません。このBRT(バス高速輸送システム)の乗り場は、駅のホームをそのまま使い続けているところもあるため、「バスが列車のホームに、電車と同じ挙動で入っていく」という光景を見ることができるのです。
僕はあいにくそっちの気はないのですが、鉄道好きの人にとっては乗ってみたい路線のひとつなのではないでしょうか。
みなさんも仙台方面から気仙沼に行く機会があれば、ぜひ乗ってみることをおすすめします。復興にいそしむさまざまな宮城の風景を見ることができますよ。
トム・ヤムクンでした。