システマティックにアイディアを出す方法

みなさんこんにちは、あなたの街の文系男子、トム・ヤムクンです。

以前にお話したマインドマップのくだりでも触れましたが、アイディアを出すというのは非常に困難な作業ですよね。これがシステマティックにできたらどんなによいでしょう。

クリエイティブな仕事ではなくでも。ホワイトカラーめいた仕事であればプレゼンの仕方を考えたり、お客さん向けのポスターを制作するなど、クリエイティビティを発揮しなくてはいけない場面は折々、あるでしょう。

そのようなときに、お手元の手帳を使って、的確にアイディアをひねり出すことができる方法について考えていきたいと思います。

よくモレスキンなんかを扱った画像で、色とりどりのペンでかっこよくマインドマップなんかを書いている人を見かけますが、あんなオシャレじゃなくていいんです! むしろ絵心もなにもなくていいんです!

一部の天才が技術を独占するのではなくて、「この通りにすれば、かなりの高確率で誰でもそれなりのものが作れる」というノウハウを世の中に広めていくのって、僕はすごい重要なことだと思うのですが、まあ、そんな大それた話はさておき、システマティックなアイディアの作り方をお送りします。

 

 

 

1.その分野のものを30例見てみる

まず大事なのは多くの実例を参考にするということです。

ひとつのものを徹底的に真似する、という手もなくはないのですが、本格的にそれをやると下手をすれば著作権法違反ですし、それでなくても非難の的になることは避けられません。

また、少数の作品のみ参考にすると、悪気がなくても/その気がなくても、やはり、それらに似たものを作り出すことになってしまいます。

それらを避けるためにも、まずは30例程度を目安に、既存の作品などをチェックしましょう。

 

 

 

2.それらをカテゴリ分けする

先輩たちの貴重な成功例や失敗例をたくさん集めたら、次にそれをカテゴリ分けしていきます。

多くの実例を眺めていると、それらは必然的にグループに分けられることに気づくでしょう。

たとえばポスターであれば、

・写真を使っている
・イラストを使っている
・文字だけ

などの基準で分けることができますし、

そのほかに、

・クール
・かわいい
・ポップ

などのイメージで分けることもできるでしょう。

できたらそれらを組み合わせて

・写真を使ってポップに
・文字だけでかわいく

などのイメージを作り上げていけば、もう、あなたの作品は半分できあがったも同然です。

 

先日は高校演劇の脚本の書き方のお話をしましたが、脚本であれば、

・主人公がどんな人物であるか
・時代や場所の設定はどこか
・敵はどんな人物か
・何を描いた物語になるのか(サクセスストーリーなのか、恋愛ものなのか、犯罪捜査なのか)

などの基準で、多くのカテゴリをひとつの作品から読み取ることができるでしょう。

 

 

3.自分のイメージしているのに最も近いカテゴリーを選ぶ

さて、そのなかから、自分がこれから踏襲すべきテイストのものを選んでいきます。ここで重要なのは、ひとつの作品(や制作物)をパクるのではなく、あくまでもそのテイストだったり方向性などを踏襲するのだ、ということです。

ここで、たくさんの実例を見たことが生きてきます。つまり、たくさんの似たテイストのものを見ることでそれら共通点を抽象化して認識することができ、それが、パクリを防ぎながらきちんとセオリーを抑えた制作につながるのです。

 

 

4.カテゴリーのセオリーに従い、あるいは変えて、自分の作品の核となるアイディアを作る

最後に、このセオリーを参考にして、本来つくるべきだった自分自身のアイディアを作っていきます。ここからは結局のところ、ひとつの制作物を仕上げるのにあなたがいつもしている大きな苦労を強いられるわけですが、これまでの手順を踏むことで、それがだいぶスムーズになっていることは間違いありません。

また、手帳に自分がこれまで参考にした先行作品をストックしておけば、いつでもそれらを参照することができ、また同じカインドのものをつくるときの心強い味方になってくれるでしょう。

 

トム・ヤムクンでした★

 

 

トム・ヤムクン

ライフハックと手帳を駆使して作家を目指している人。得意分野は手帳と日本史。Twitterアカウント:@tomyumkung01 ※このブログはAmazon.co.jpアソシエイトに参加しています。