マインドマップの使い方
みなさんこんにちは。あなたの街の文系男子、トム・ヤムクンです。
今日は意識の高い人御用達、マインドマップについてお話します。
マインドマップ
マインドマップとは、ある課題があり、(たとえば、「読書感想文に何を書いたらよいのか」)、それに対して、中心となるテーマや概念(たとえば『走れメロス』)を定め、そこから連想される概念(たとえば「走れメロス」→「セリヌンティウス」→「かわいそう」)を次々に書き加えていくことによって、効率的にアイディアを出すことを目指すアイディア発想法のひとつです。
また、ひとつの概念からはいくらでも他の概念を連想して書き加えることがルール上、可能で、「セリヌンティウス」からは「石工」、「かわいそう」、「忍耐」、「人質」などの枝を伸ばし、またそこから複数のアイディアを書き連ねていく、ということができるのも特徴です。
マインドマップを書いていく際に困ったこと
さて、このマインドマップはなにかアイディアを得たいとき、考えをまとめたいときに便利に利用できるツールなのですが、ノートのページ1枚をこのマインドマップによって、さまざまな概念で埋め尽くしてもアイディアが浮かばない、考えがまとまらない、というケースもありえますよね。
そんなとき、みなさんどうしていますか?
「それでも、遠い位置関係の単語を結びつけたりとか、いろいろ四苦八苦するとなにか浮かんでくるよ」という感じで、あくまで今まで書いたものをもとに発想を得よう、という方もいるでしょう。
しかし、僕に言わせればそれは間違いです。
「いままで書いたものを捨てる」ことこそ、ここであなたがとるべき行動です。
マインドマップでもアイディアが浮かばないことへの対策
マインドマップを書いていてもどうもアイディアが浮かばない、と思ったら、その中でも使えそうな部分だけを使って、新たにマップを書いてしまいましょう。
以下に、おすすめの方法を書いていきます。
1.最初に書いたマップの、使えそうな単語のみに赤マルをつける
たとえば「走れメロス」と中央に書いたマップ(これをマップAとします)に、結果的に30の単語が書けたとして、それでもいまいちいいアイディアが浮かばないと思ったら、その中でも「セリヌンティウス」「弟子」「走る速度」の、比較的使えそうと思われた3つの単語に赤マルををつけます(写真は四角になっていますが)。
2.テーマと、赤マルをつけた単語のみを使って、あらたなマップを書く
次に、新しい紙を用意します(マップB)。
その中心に「走れメロス」というテーマ、そして、そこから枝を伸ばしてさきほど赤マルをつけた単語を書き、
そこから、また従来どおり、あらたな単語を書き加え、それらを線でつなげていきます。
マップAを書いた後に、そのなかからもっとも重要と思われる要素、あるいはつきつめて考えたい要素を抜き出し、それを中心イメージとして、あらたなマップBを書き起こしていく、ということです。
3.何度でも繰り返す
これらの過程を、納得行くまで――つまり、このマインドマップによって思いつきたかったことが思いつくまで――何度も繰り返すようにしてください。
そうすることで、使える内容の純度が高くなっていきます。次に持ち越す発想が多くなり、理想的な内容に近づいて行くはずです。砂の山を何度も洗って、砂金を見つけていくようなイメージですね。
応用できるシーン
マインドマップを、1度書いて終わりではなく、何度も繰り返し、新しいものに書き改めていくというこの方法は、まとまった量の文章を書くとき――しかも、たとえば報告書のように「分かっている出来事をただまとめる」ようなものではなく、「感想文」や「小説」のように、何もないところから発想しなければいけないとき――にこそ、この方法は威力を発揮してくれるでしょう。
(「感想文」はそもそも「感想」があって書くものではないか、というツッコミが来そうですが、学校などで、なんの感想も抱けないようなものへの長々とした感想を求められることは、往々にしてあります)
上記のテクニックを使い、マインドマップはうまく書き直しをすることでより高いレベルで使うことができます。みなさんもぜひトライしてみてください。
トム・ヤムクンでした。
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