縄文人と弥生人、お酒に弱いのはどっち?
台風が多いですね。あなたの街の文系男子、トム・ヤムクンです
今日は歴史に関する小話をしたいと思います。
さいきん、同僚とこんな会話をしました。
僕 「僕は酒に弱いから先祖は縄文人かな」
同僚 「え、なんで縄文人なの?」
僕 「縄文人は基本的に米は作らなかったけど、弥生人は米を作るでしょ。酒は米から作られたから、米を作る人たちの方が酒に強かったんじゃないかなと思って」
同僚 「なるほどね~」
と、歴史が得意であることを存分にアピールつつ見事な三段論法で職場での評価を高めようとしたのですが、実はあとから調べたところ、逆だったのです。
米を作る弥生人のほうが酒に弱かった
なんと、縄文人よりも弥生人の方がお酒に弱かったらしいんですね。
どういうことかと言うと、弥生人はどうやら「下戸遺伝子」を持っていたということなのです。
この「下戸遺伝子」とはすなわちお酒を飲めない遺伝子で、遠い昔、中国で突然変異によりこの遺伝子を持った人々が生まれ、それが日本に渡ってきて弥生人の先祖になったというのが定説のようです。
ですから実際、弥生人が多く住んだ関西を中心に、お酒が飲めない人が集まっています。
トム・ヤムクンは学んだ
ここから得られる教訓は主に二つあります。
まず一つ目は、
「どんなに論理的な根拠に裏付けられている予測でも、所詮、予測でしかなく、根拠からしてまるごと間違っていることがある」
ということです。
その上、
「そのような嘘だらけの予測であってもそれなりに場を盛り上げることができる」
ということです。真実性と話の面白さというのは、全くパラレルに存在するものだということですね。
みなさんも、教科書に載っていないこんな歴史の話を調べて周囲の方に披露してみると、酒の肴にちょうどよいのではないでしょうか。
トム・ヤムクンでした。