ブラックバイト状態を卒業! 塾講師の予習負担を減らす方法

あなたの街の文系男子、トム・ヤムクンです。
 
今日は、僕もつい最近まで経験していた「塾講師」というお仕事に使えるテクニックついてお話ししたいと思います。類似の職種とか、ほかのお仕事に応用がきく場合もあると思いますので、塾講師以外の方もチェックしてみてください。
 
 
 
 
塾講師は、大きく分けて集団塾の講師個別指導塾の講師があります。それぞれの違いは以下のとおりです。
 
・集団塾→小中高校の授業のように、1クラスに対して講義形式で授業をおこなう
・個別指導塾→1人~数人の生徒に対し、1人の講師が授業をおこなう
 
僕はこの両方を経験したことがあるのですが、塾の講師をする上で結構な負担になっているのが「予習」という業務です。
 
 
 

塾講師の大きな負担「予習」

というか、正確には予習は「業務」ではありません。多くの場合において、予習に対して給与は支払われないからです。
 
高校生の指導ともなれば、下手をすると80分の授業に対して60分程度の予習時間がかかってしまうこともあり、また、個別指導であれば生徒ごとに予習をする必要もありうるので、これは結構な負担ですよね。杓子定規に計算すると、差し引き20分の給与しかもらえません。
 
もう、ちゃぶ台ひっくり返したいほどの惨事ですよね(汗)

 
しかし、それをなんとかする方法があります!
 
 
 

効率のよい予習のしかた

1. 1年目の講師は時間を惜しまず予習をする
もしあなたが塾講師1年目で、まあ2年目以降も続けることができそうであれば、そこそこの時間をかけて予習をすることをおすすめします。
 
なにしろ、今年、生徒に教えた内容は、ほぼ確実に来年に活かせるのがこの仕事のメリット。3年め、4年めともなれば、予習の必要な内容はどんどん減っていきます。
 
 
2. ぱっと見で解けない限界値を見極め、それ以下のレベルは予習しない
あなたが『「日東駒専レベル」の赤本(教学社発行、大学別の入試過去問題集)の赤本なら授業で見せられただけで解けるけど、「GMARCHレベル」の赤本は予習が必要な人』だとしましょう。
 
であれば、もう割り切って日東駒専以下の予習はせず、本当に必要なハイレベルの大学の予習のみに力を注ぎましょう。当然ながら、予習をせずに授業に対応できるのであれば、予習をする必要はありません。
 
 
もちろん、なかには「簡単な大学の赤本のなかでも、例外的に難しい問題」というものはあるかもしれません。
 
ただ、それはそれでべつにその問題だけ生徒の前で解説を見たからといって、信頼を失うこともないでしょう。
 
 
3.過去問の購入はハイレベルで、志望する生徒の多い学校だけにする
予習をしたいけれどそもそもテキストがない、というのも大きな悩みのひとつですよね。「じゃあ自分で購入しようか」となるのですが、そこにも問題があります。
 

・まともに購入しているととてもじゃないですがお金が足りません。なにしろ教学社の赤本は、けっこういいお値段です(驚愕社ですw)。できる限り中古の問題集を買うようにしたいのですが……

・ただ、非常に残念なことに赤本があまり安値で売られることはありません。赤本ではない通常の問題集レベルなら、安値で売られている場合も多いです。
 
そこで、自分の担当している生徒の中で、複数の生徒が使う赤本があり、それに予習が必要であればまっさきに購入しましょう。
 
また、ほかの講師と共同で購入したりするのもおすすめです。
 
まっとうなやりかたは、塾長と交渉して教室の経費で購入してもらうことです。仕事に使うものですからね。自腹を切るのはあくまでも最後の手段です。
 
 
 
4.予習が必要なレベルであれば、「次の授業でやる過去問」はしっかりと指定する
・くれぐれも生徒にペースを握られてはいけません。「きっちり必要な準備をして授業に臨む」という観点から言えば、宿題でやってくる内容/次の授業で扱う内容は、講師の側でしっかりと指定すべきです。
 
5.平均すれば予習時間はそれほどでもない、と割り切る
予習に膨大な時間がかかる、といっても、予習の必要のない生徒というのも多いはず。中学生の国語とか英語とかは、その場でテキストや問題集を見ても、対応できることがほとんどでしょう。
 
ドライな言い方をしてしまえば、予習が100分必要な受験生1人の授業は、その場限りの給与計算をすれば赤字でも、ほかの5人の予習の必要のない生徒80分×5人の分と平均すると、黒字になっているはずです。
 
そして、赤字の1人の授業をこなすことで職場から信頼され、ほかの黒字の5人の生徒を任せてもらえるなら、まあそれはそれで悪い話ではありません。
 
 
 

効率的な予習が損益を分ける!

以上のように、塾講師の大きな負担となっている予習を効率的におこなうことで、よりクオリティの高い授業ができ、また、「バイトしてるのにお金がなくなる」「実質時給500円」などという悲しい事態を防ぐことができます。
 
ぜひぜひ活用してみてください。
 
トム・ヤムクンでした。

トム・ヤムクン

ライフハックと手帳を駆使して作家を目指している人。得意分野は手帳と日本史。Twitterアカウント:@tomyumkung01 ※このブログはAmazon.co.jpアソシエイトに参加しています。