例のインスタ炎上騒動は実は金持ちの鑑、という話
こんにちは、あなたの街の文系男子、トム・ヤムクンです。
ちょっと古い話題ですが、こんな話題でマスコミがいっとき、盛り上がりましたよね。
剛力彩芽&ZOZOTOWN前澤友作社長、W杯決勝の生観戦をSNSで報告し炎上
――@niftyニュース
要するに「金持ちの男を捕まえてゴージャスに過ごしていることを自慢するんじゃない」というお話なのですが、僕はこの件、まったく非難されるべきこととは思えなくて、むしろ、褒められていい種類のことなのではないかと思ってしまうのですよ。
トム・ヤムクンが剛力彩芽を褒めたいわけ
だって、考えてもみてください。いまの日本は「景気がいいのに庶民はぜんぜん、その恩恵にあずかっていない」って、安倍政権に非難ごうごうです。
その理由は何か? いろいろあるでしょうが、そのひとつに「企業がもうけたお金を従業員に還元せず、ひたすら内部留保にまわしている」ということが挙げられます。
すなわち、「もうかったから従業員の給料上げよう」ではなく、「もうかったからいざというときのためにとっておこう」となっているわけです。
これでは、いつまで経っても労働者にお金がまわらず、したがって市場にもお金がまわらず、結果的に不況は改善されないまま。企業がもうけていても、なお不況のまま――という悪しきスパイラルに陥っています。
しかしですよ、そんななかでゾゾタウンの人とその彼女さんは、わざわざプライベートジェットを使ってワールドカップの決勝戦を日帰りで見に行ったわけです。
それのどこが褒めるに値するのかって? 「お金を使っている」からですよ、奥さん。
お金のある人はどんどん贅沢してください
金持ちが金を使って何が悪いのか。内部留保どころか、どんどん資金を市場にまわしてくれているわけですよ、彼らは。しかもそれをご丁寧にSNSで自慢することで、ほかのお金持ちの購買意欲をも喚起してくれているのです。
すくなくともあのお二人のおかげで、プレイベートジェットのパイロットや整備会社やワールドカップのチケットを売った会社は確実にもうかり、その従業員は助かっているわけです。まあ、それを内部留保されては身も蓋もないわけですけれど。
むしろ、清貧を貫き、ユニクロTシャツを来て中古車でマックに行く金持ちこそ糾弾されるべきなのではないでしょうか?
お金持ちのみなさん、トム・ヤムクンはお金を使うお金持ちの味方です。プライベートジェットでもプライベートスペースシャトルでも、どんどん飛ばしてください。
SNSで自慢しちゃいけない件
さて、ここでこんな意見を持つ方もいるでしょう。「そういう自慢めいた投稿は妬まれるから、隠しておくべきだ」
――出た出た、出ましたよ。これです、僕が今回、話題にしたかったのは。
次回、「日本文化における道徳と処世術の境」についてのお話をしたいと思います。
続きます。
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