書籍スキャンシリーズ11.トラブル編① 初歩的ミス・トラブル
こんにちはこんにちは自粛の国から。あなたの街の文系男子、トム・ヤムクンです。
さて、今日は手持ちの書籍を僕が延々とスキャンしていたときの、トラブルについてご紹介したいと思います。
まずはこの作業を始めたばかりのころ、初心者ゆえに起こったケースからみていきたいと思います。
重送
「重送」とは、本来はスキャナに1枚ずつ取り込んでスキャンをしなければならないところ、紙が重なって吸い込まれてしまったなどのトラブルで、2枚以上を取り込んでしまうこと。
本来であれば1枚の両面を読み込みたいところ、1枚めの表面と2枚めの裏面を読み込んでしまうかたちになりますので、失敗です。
これを防ぐため、僕は「何枚かをまとめてスキャナにセットするのではなく、1枚がスキャナに吸い込まれるたびに次の1枚を補充する」というまことに面倒くさい方法に切り替えました。
まったくの個人的偏見ですが、文庫本の小説は紙がツルツルしているものが多く、この重送が起こりやすいと感じます。
ガラスが汚れてデータにまでそれが映る問題
ScanSnapは内部にガラス板で覆われた読取り部が上下についており、それが紙のオモテ面とウラ面を同時に読み込んでくれる仕組みです。
ただ、このガラスのカバーは汚れやすいのが玉にキズ。知らずに紙に残っていたノリなどの付着物によって汚れがついてしまい、それが読み込んだデータにまで反映されてしまうのです。
このため、黒いところの多いコミックのある1ページに、画面の上から下まで白っぽいスジがついてしまう、という件が頻発しました。
以前、用意するものをお伝えした回でも触れましたが、これを防ぐためにはキ-ボード用ブラシと、アルコールを含ませたティッシュペーパーでこまめに掃除をするしかありません。
ホチキスの針ごと裁断してしまい、刃こぼれをひきおこす
これは非常に手痛い失敗でした。たいていの文庫本やハードカバー、またコミックなどはそうでもないのですが、本の中には背表紙の下あたりにホチキスを仕込んで製本してあるものがあるらしく、知らずに裁断すると裁断機の刃がそのホチキスによって刃こぼれしてしまうのです。
以来、裁断するたびに断面に刃こぼれの跡とおぼしきデコボコがつくようになりました。
まあスキャンしたデータにはなんの悪影響もないのでよいのですが、みなさんもお気をつけください。
Evernoteに取り込めないほどサイズの大きなものがある
これはEvernoteを使う上での大きな落とし穴でした。
Evernoteは有料プランのひとつ「プレミアム」で、1ファイルの容量が最大200MBまで、という制限があるのです。
通常の文庫本やコミックなどにそこまでの容量がないからいいのですが、学生のときに使っていた便覧系とか、日本史の図説的なものはフルカラーでページ数も多く、もちろん文字だけでなく画像も満載ですので、この制限を超えてしまいました。
ひとまずなんらかの手段でPDFファイルを分割してEvernoteに取り込むことになりそうですが、いまのところはPCのローカルフォルダで塩漬けにしてあります。
以上、僕がスキャンのビギナーのときに、書籍のデータ化にあたって見舞われたトラブルの数々に関してご紹介いたしました。
次回は、作業に慣れてから起こったミスやトラブルに関してご紹介したいと思います。
トム・ヤムクンでした。