大学入試の小論文攻略(1) ~基礎編~

大学入試で障壁となるのはセンター試験の点数ばかりではありません。
 
それ以前の時期におこなわれる「AO入試」「推薦入試」で、多くの場合に課されるのが小論文の試験です。
 
この小論文の試験で、なにを書いていいかわからず途方に暮れている人も多いのではないでしょうか。
本格的な小論文は、だいたいの人がしっかりとその技術を学校で教えられることなく、大学入試ではじめてそれを経験します。ここでは、小論文のコツをいくつかお伝えしたいと思います。
 
 
 

小論文は自己PRのための文章である。

小論文は「論文」のミニバージョンですから、言うまでもなく「論理的に」書かれなくてはなりません。
 
しかし、「ありのまま感じたことを書きましょう」という欺瞞がいまだに主流の学校教育のなかでは、そもそも大学が求める「論理的な文章」など書けるはずがありません。
 
注意すべきは、小論文というのはどんな課題が出されてもそれは基本的に「自己PRのための文章」だということです。
 
のちのち触れていきますが、一口に小論文と言ってもいくつかのタイプがあり、
 
1.自分語りタイプ
2.社会的なできごとを扱うタイプ
3.抽象的なテーマタイプ
 
に大きく分けることができます。
 
 
自分の優秀さをアピールするのが目的
1.のタイプであれ他のものであれ、あなたがその文章で伝達すべきもっとも重要なテーマは「私は優秀な学生であり、あなたたちはぜひとも私を合格させるべきだ」ということです。
 
「そんなこと言っても、『自動運転の自動車の問題点を述べよ』みたいな課題を出されて、どう『自分の優秀さ』の話題に持っていけばいいんだ」とお思いでしょう。
 
つまるところ、「この問題は○○という解決策を取るべきだ。そして、こんな豊富な知識に裏打ちされた賢くてフェアでローコストな解決策を打ち出せる私は優秀である」のような話にもっていけばいいわけです。
 
さて、次回からしばらく、上記の各パターンの小論文それぞれに対する、有効なアプローチをさぐっていきましょう。
 
 
トム・ヤムクンでした。

トム・ヤムクン

ライフハックと手帳を駆使して作家を目指している人。得意分野は手帳と日本史。Twitterアカウント:@tomyumkung01 ※このブログはAmazon.co.jpアソシエイトに参加しています。

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