マインドマップを書いた後はチェックリストにまとめる

マインドマップとその弱点

マインドマップとは

みなさまお疲れ様です。あなたの街の文系男子、トム・ヤムクンです。

みなさんは「マインドマップ」を使うことってありますでしょうか?

マインドマップとは、こんなやつです。

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これはなにかといいますと、思考を整理したいときとか、あるいはなにかアイディアを捻り出したいときに使う記述法のようなものです。

そのときに考えたいテーマ(「新しい商品」など)を中央に書きます。

そして、そこから連想する方向性や単語など(「売れているもの」「季節もの」「ターゲットは誰か」など)をその近くに書き、関連のある単語どうしを線でつなげていくことで、自分の頭の中にある混沌とした思考を整理できたり、アイディアを思いつくのに役立ったりする、というわけです。

 

その効果

そういう感じで、いろんな人に使ってほしいマインドマップなのですが、僕の考える主な効果は次の点です。

・思考や概念どうしを線でつなぐことで、思考の偏りや自分が重視しているとに気づくことができる

すなわち、自分の弱点が何か、ということもわかる

マインドマップは、「どこからともなくその分野の達人が現れて悩みに答えてくれる」というような万能ツールではありません。

しかし、「自分自身の思考を客観視する」ということに長けているのは確かです。

たとえば先程の「新しい商品」の例で行けば、自分が女性向けのアイディアばかり考えていて、男性向け商品という方向性では考えていなかった、ということは、何十分かマインドマップをいじくりまわせばわかるはずです。

・無理せず段階的に、あるべき解答に近づいていくことができる


脳のリソースをいたずらに消費しない

白紙を1枚、渡されて「ここにおもしろいことを書いて」と要求されたら、おおいに困るか、苦し紛れにたいして面白くもないことを書かざるを得なくなるでしょう。

しかし、「マインドマップを書いて、10分後にはなにか面白いことを教えて」と言われたら、精神的ハードルは前者ほどではないはずです(実際に面白い話ができるか、という観点は置いておくとして)。

知的生産を多くしなくてはならない現代人ですが、「なにかをイチから考える」ということへの心理的ハードルはけっこう高いはず。そのハードルをかなりのところまで押し下げてくれるのがこのマインドマップなのです。  

補うために、書いたあとにチェックリストにする

弱点の考察

しかし、このマインドマップには弱点もあります。そのひとつが「マインドマップの結果を行動に結びつけにくい」ということです。

たとえば新商品について考えるためのマインドマップで「次はカニ味のチョコがブームになるので、それを売るべし」という託宣めいた結果が出てくれればいいのですが、なかなかそんなことはありません。マインドマップはひとつのアイディアから複数のアイディアへと思考が拡散していく性質を持っているので、なかなか「このマインドマップでもっとも重要な単語はコレ」という結果にはなりにくいのです。

そして、複数の、決定的ではない答えがえられたときには残念なことに「行動しないパターン」が生まれます。

いくつもの「よさげなアイディア」が得られたところで、

それらの中からどれに、実際に取り組むものを選ぶか

どう優先順位付けするか

などは、マインドマップの枠の外でやらなくてはいけないことです。

しかし、ここには結局のところ、結構な思考力を使ってしまうため、マインドマップを作っただけで満足してしまい、実際の行動には移さない、というまことに無駄な過程を踏むパターンは多いです(多くないですか? 僕は多いです)。 

チェックリストで補う

そこでみなさんにおすすめしたいのが、マインドマップのあとに「チェックリスト」をあわせて使う方法です。

チェックリストはできたらEvernoteやOneNoteなどのデジタルなものがよいでしょう。

Wordなどのアウトラインでもかまいません。

なにかと言うと、要素の入れ替えができたほうが都合がいいからです。

マインドマップでアイディアを練ったあと、チェックリストをどのように使うのか?

おすすめの手順は以下です。

・マインドマップの中で、使えそうなアイディア、ときめく要素、重要っぽいものだけ印をつける

・それらをチェックリストに書き出す

・関連する要素は隣どうしにしたり、ある要素Bは別の要素Aの一部である、といったときは、Aの下位にBを配置する

・ここで、やはり不要だと判断したものなどは削る

このようにすると、要素と要素が複合されたり、あるいは他の要素を多くしたがえたカテゴリは2つていどに絞られたりと、マインドマップで得られた発想の全体像が見えてきます。

いくつも散発的なアイディアを思いついたように見えても、実は大きく2種類に分けられるとなれば、そのどちらかを実行に移せばいい、ということになりますし、場合によっては2つやってしまえばいい、ということにもなりますよね。  

その効果

考えるだけで終わらず、行動にきちんと反映できる

このように、マインドマップで得られたアイディアは塩漬けにするのではなく、チェックリストを活用して整理し、実行できるまで持っていくのがおすすめです。

みなさんもマインドマップを書く際には、こちらもあわせて試してみてください。

トム・ヤムクンでした。

トム・ヤムクン

ライフハックと手帳を駆使して作家を目指している人。得意分野は手帳と日本史。Twitterアカウント:@tomyumkung01 ※このブログはAmazon.co.jpアソシエイトに参加しています。